【施工事例】老朽化した屋根の改修工事:防水処理で安心・快適な住まいへ
1. はじめに
長年使われてきた屋根は、経年劣化によりサビや傷みが進行しやすくなります。雨漏りや断熱性能の低下など、住まいの快適性や耐久性に大きな影響を及ぼすため、定期的な点検と必要に応じた改修工事が重要です。
今回は、老朽化が目立ち始めた屋根の改修工事を請け負い、防水処理も含めてしっかり施工しました。その流れやポイントをご紹介します。
2. 改修前の状態
・サビや塗装剥がれが顕著
長期間メンテナンスされていなかったため、金属屋根にサビが発生し、塗装も剥がれていました。放置すると雨漏りのリスクが高まり、建物内部にまでダメージを与える恐れがあります。
・雨漏りの予兆
天井や壁にシミができている場合は、すでに屋根からの浸水が始まっているサインです。今回は、早めに対策を講じることで大きなトラブルを回避しました。

3. 改修工事の流れ
3-1. 既存屋根の撤去・下地確認
まずは、老朽化した屋根材やサビのひどい部分を撤去し、**下地となる野地板(のじいた)**の状態を確認しました。
- ・傷んだ野地板の交換
腐食や劣化が進んでいる部分を新しい板に張り替え、屋根の下地をしっかり補強します。 - ・清掃・下地処理
ゴミやホコリを丁寧に除去し、次の工程である防水シートの敷設がスムーズに行えるようにしました。

3-2. 防水シートの敷設
屋根材の下には、防水シート(ルーフィング)をしっかり敷き込みます。
- ・ルーフィングの重要性
雨水の侵入を防ぎ、屋根下地の保護を行うための重要な工程です。隙間なく張り付けることで、雨漏りリスクを大幅に低減できます。 - ・重ね幅・端部処理の徹底
メーカー推奨の重ね幅を守り、端部や突き合わせ部分を念入りに処理することで、防水性能を高めます。

3-3. 新しい屋根材の施工
今回の現場では、軽量で耐久性に優れた屋根材を採用しました。
- ・施工時のポイント
- 釘・ビスの打ち方やジョイント部分のシーリングなど、細部の処理をしっかり行うことで雨漏りを防ぎます。
- デザイン性や耐久性のバランスを考慮し、建物の外観に合ったカラーを選定しました。
- ・屋根材の種類
たとえば「アスファルトシングル」「ガルバリウム鋼板」など、物件に応じて最適な素材を提案します。

4. 防水処理のポイント
屋根全体の防水性能を高めるため、以下の点に特に注意しました。
- ・ルーフィングの隙間を作らない
重ね幅や端部のシーリング処理を徹底。 - ・棟(むね)や谷(たに)部分の入念な補強
雨水が集中しやすい箇所を重点的に補修。 - ・施工後の最終チェック
実際に散水テストや目視検査を行い、施工に問題がないかを確認しました。
5. 改修後の効果・メリット
- ・雨漏りリスクの低減
老朽化した屋根を撤去し、防水シートと新しい屋根材を敷設することで、長期間にわたり雨水侵入を防止できます。 - ・断熱性・省エネ効果の向上
しっかりとした下地と防水層によって屋根裏への熱や冷気の侵入を抑え、室内環境の安定と省エネにつながります。 - ・建物の資産価値向上
外観が一新されるだけでなく、建物の耐久性も高まるため、将来的な資産価値の維持・向上が期待できます。 - ・美観アップ
- 新しい屋根材を採用することで、建物全体の印象が明るくなり、外観のイメージアップにつながります。
6. まとめ
老朽化した屋根は放置すると雨漏りなどの深刻な被害を招き、建物全体の寿命を縮めてしまう可能性があります。定期的な点検と必要なメンテナンスを行うことで、安全性・快適性・資産価値をしっかり守ることができます。
今回の改修工事では、防水処理を含めた丁寧な施工によって、お客様に安心してお住まいいただける屋根環境を実現しました。屋根の状態に不安がある方は、ぜひ早めにご相談ください。